執筆者の敬称などは省略させていただきます。ご了承下さい。

「音楽の友」2009年5月号 【曲目解説 山田 治生】
特別企画 チェロの名曲20選
J.S.バッハ や ハイドンから20世紀のショスタコーヴィチ や ブリテンまで、著名な作曲家20名の代表作を選び、その解説と推薦盤各1枚が紹介されています。
メンデルスゾーンはチェロ・ソナタ第2番 作品58が選ばれ、その【推薦盤】に選ばれました。

「モーストリー・クラシック」2009年4月号 【山尾 敦史】
特集「メモリアル・イヤー2009」で【これがお勧め! メンデルスゾーン必聴CD】に選ばれました。
 2曲のソナタや変奏曲などチェロ作品を集めた一枚は、ショパンやブラームスらと並ぶロマン派室内楽の味わいを堪能させてくれる。
表現が過度にならない自然体の音楽は、時代楽器を演奏する 鈴木+平井 デュオ の真骨頂。

2006年12月22日
平成18年度 文化庁芸術祭 「レコード部門」 優秀賞 を受賞しました。
 各種のメディア(朝日、読売、毎日、日経、等の新聞各紙や、テレビ、雑誌、インターネット、など)で広く報道されました。

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「ぶらあぼ」 2006年12月号 【江藤 光紀】
「今月の新譜 ぴっくあっぷ」の【一聴 必聴 このCD&DVD】 に選ばれました。
  珍しいメンデルスゾーンのチェロ室内楽を、古楽のスペシャリスト鈴木秀美と平井千絵が録音した。
 ベートーヴェンからブラームスへという19世紀ドイツ音楽の流れに連なりながら、しかしメンデルスゾーンにしか書き得ない闊達な音符が2人の指先から舞い上がり、伸びやかに旋律を歌う。
 2つのチェロソナタが秀逸で、特に円熟期の2番は ロマン派的な思索と作曲家の陽性の天分のバランスが絶妙な名曲名演である。
1844年製というピアノには独特なまろやかさが感じられ、スケールの大きな鈴木のアプローチと相俟って、時代の空気が漂い出す。

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「レコード芸術」 2006年12月号 【高橋 昭、平野 昭、三井 啓
「新譜月評」の【特選盤】 に選ばれました。

《推薦》 高橋 昭
 メンデルスゾーンはチェロとピアノのための作品をいくつか作曲したが、それらは彼の室内楽の中で目立った存在ではない。 しかし、ひとつひとつは彼でなければ得られない魅力を持っている。
 このディスクは、チェロのための全作品が収録されていること、またピリオド楽器で演奏されていること、また演奏自体が良く考え抜かれ、強い説得力を持っている点で注目される。
 フォルテピアノの使用による利点は、まずチェロとのバランスが理想的であることで、現代のチェロと現代のピアノによる演奏ではフォルテでピアノがチェロを圧倒してしまうため、二重奏の醍醐味が得られないが、この収録では前述の不満が全く感じられない。

 平井の演奏はニュアンスに富んでおり、チェロの表情の変化に対してこまやかに反応するので、メンデルスゾーンの繊細な感情の動きがハッキリと浮かび上がってくる。鈴木のチェロも好演。しなやかなボウイングで細かな動きを明確に生かしているので、演奏が単調にならない。
 変ロ長調ソナタ作品45の第2楽章ではフォルテピアノの軽やかな響がチェロの響によくマッチしているし、楽器自体が音楽の落ち着いた、しかも伸びやかな感情を十分に弾きだしている。第3楽章ではチェロの響がモダン楽器ほど重くなく、フォルテピアノの簡素な響とよくマッチしている。
 ニ短調ソナタ作品58でも第2楽章のアルペッジョを弾くフォルテピアノの響が美しく、暖かみがあって、威圧感ががなく、チェロも雄弁に演奏しているが決して威圧感がない。要するにメンデルスゾーンの音楽が目指すアンティームな感情は十分に表現されている。

《推薦》 平野 昭
 鈴木秀美が すばらしいフォルテピアノ奏者の平井千絵と組んでメンデルスゾーンの2曲のチェロ・ソナタと 《協奏的変奏曲》(作品17) をはじめとするチェロ作品全5曲を収録し、好演を聞かせる。鈴木のチェロ・ソナタといえば、早逝した小島芳子と組んだベートーヴェンの作品の名演奏が思い出されるが、今回の若きパートナーが小島の高弟の平井千絵ということで両者のアンサンブルの巧さに安心してメンデルスゾーンの音楽を楽しめる。
 チェロ・ソナタ作品としてはどうしてもベートーヴェンなどと比較してしまいがちであるが、2曲とも25分ほどの充実した内容を持ち、しかも3楽章構成の第1番と 4楽章構成の第2番では全く異なる様式で書かれていることを明確に示した演奏だ。
 フォルテピアノであることはピアニストが楽器から最大限の表情、音量を引き出して対峙してもチェロの音を覆い隠さないというモダン・ピアノには望めない大きな利点、特質がある。 しかも音域によっては色のニュアンスさえ変化し、アンサンブルに豊かな表情を加えている。
 第1番の第1楽章は第2,第3楽章を合わせたぐらいの規模をもっているが、非常に律動感に富み、しかもピアニスティックな表情を思い切り盛り込んだ豊かな内容をもっており、鈴木のチェロと平井のピアノが真正面から全力投球でぶつかり合いながら大きく高揚してゆく。

 このアンサンブルのせめぎあいがすばらしい。
チェロ・ソナタということでつい耳はチェロに傾くが、ここでの平井のピアノはこちらを聴いてという強い主張に溢れており、それがメンデルスゾーンの意図した新しい二重奏であるというように得心させられてしまう。スケルツァンド風な趣を感じさせる緩徐楽章もおもしろいし、第1楽章主題を変形させた ロンド主題による終楽章も簡潔ながらメンデルスゾーン特有の叙情性さえたたえて美しくまとめられている。
 《協奏的変奏曲》は主題と短い8つの変奏からなるが、アマチュア・チェリストなら誰もが取り組みたいような親しみやすさに満ちている。ところが実にテクニカルな作品であるし、特にピアノはかなり技巧的だ。 一瞬の翳りをみせる第7変奏のミノーレはアパッショナータ・エ・カプリツィオーソとでも呼びたいような盛り上がりをみせる。そしてコーダ付きの第8変奏では主題を回帰させ、この9分ほどの小品をスケールの大きなフィナーレとして見事に締めくくっている。
 第2ソナタにおけるピアノはオーケストラにも相当するような多彩な表現と音楽を推進していく律動感、躍動感に充ち満ちており、これに対峙して朗々とチェロで歌う鈴木の演奏からは、ひょっとするとこれはチェロ協奏曲のピアノ版ではないかと思わせるような表情が窺える。

《録音評》 三井 啓
 2006年7月、オランダのファルテルモントのオンデア・デ・リンデンで録音。 チェロが中央、その右寄りにフォルテピアノの音像が定位、両楽器とも適度な距離感をおいて左右に広がる。
 チェロのつややかでしっとりした、やわらかな音色が美しく、フォルテピアノもつややかでなめらかな1音1音がよく粒立ち、豊かな響きをともなって溶け合いのよい美しい音色を展開。 〈93〉
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「AV レビュー」誌 2006年12月号
「AVレビュー」誌の編集部により、【SACD&DVDオーディオ 注目ソフト】に選ばれました。
 2005年度サントリー音楽賞の鈴木秀美が、気鋭のフォルテピアニスト平井千絵とともに放つ、初期ロマン派の瑞々しいチェロ音楽。

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「毎日新聞」 2006年11月22日 【磯山 雅、平野 昭】
【今月 私の3枚 クラシック】 のコーナーで【推薦盤】に選ばれました。

 磯山 雅
  あふれるように響くモダン・チェロを忘れ、ガット弦から紡がれる かそけき弱音に耳を澄ましていただこう。そうすれば、二つの古楽器の徹底したコラボレーションが、作品の美しさにどれだけ分け入っているかがわかるはずだ。

 平野 昭
 鈴木秀美が新進フォルテピアノ奏者の平井千絵と組んでメンデルスゾーン音楽から新しい魅力を引き出す。

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「朝日新聞」 2006年11月10日 【岡田 暁生】
文化芸能欄 【クラシック試聴室】 で【推薦盤】に選ばれました。
 ・・・聴きものは1844年製のフォルテピアノ。時に真夏の夜の夢のように自在にかけめぐり、時にリートのような親密な声で歌う。流麗、形式美、幻想の全てを堪能できる。

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