「音楽之友」 2011年12月号
取材・文:片桐 卓也
  写真:堀田 力丸


 2011年12月6日王子ホールで開催される 「銀座ぶらっとコンサート ぴあのの部屋Vol.2」 の出演に先立ち、
[People & UNA VOCE] のコーナーでインタビューを受けました。
 なお、執筆者の敬称などは省略させていただきます。ご了承下さい。   

《公演情報》
      銀座ぶらっとコンサート #56
     平井千絵 “ぴあのの部屋” Vol.2
〈日時〉 12月6日 13時30分
〈会場〉 王子ホール
〈曲目〉
ヨーゼフ・ゲリネク(1758-1825) :
魔笛のアリア “恋人か女房か”の主題による
6つの変奏曲
ベートーヴェン : 
ロンド Op.51-2
モーツァルト :
幻想曲KV475
モーツァルト :
変奏曲 ハ長調 ”きらきら星“ K265 (300e)
ヨゼフィーネ・アウエルンハンマー(1758-1820) :
ハンガリー風主題による6つの変奏曲
〈問合せ〉 王子ホール 03・3567・9990

 


知られざる作品をフォルテピアノで
サロン文化そのままに、女性のための作品を紡ぐ
 フォルテピアノ奏者として活躍する平井千絵。
銀座の王子ホールでは 「平井千絵 “ぴあのの部屋”」 と題したシリーズ演奏会を行っている。
第1回は 「Women only!」 と名付けられた女性作曲家ばかりを集めた演奏会で、マリアンヌ・マルティネス、シマノフスカ、クララ・ヴィーク、ヨゼフィーネ・ラング などの知られざる作品を聴かせてくれた。
その第2回目がこの12月6日(マチネ)に行われる。 サブタイトルは 「女性に捧げられた曲たち」。 モーツァルトとベートーヴェンの時代を中心に、女性演奏家、あるいは貴族の令嬢に捧げられた作品を集める。

 『これまでに知られていない作品を発掘するのが好きということもあり、いろいろな機会に発見した作品が溜まってくると、それを集めて演奏するという感じです。 オランダではデン・ハーグに住んでいるのですが、そこの王立図書館にはたくさんの作品が眠っていますし、市立図書館も有り、一般の方でも閲覧出来る楽譜が充実しています。 そんな中に、知られていない作品がたくさんあり、掘り出し甲斐がありますよ。』

 12月の演奏会ではモーツァルトが絶賛した当時のヴィルトゥオーソ奏者アウエルンハンマーの作品も(また彼女に捧げたモーツァルトの作品も)演奏される。
 『アウエルンハンマーの作品は、自分のテクニックを見せるために書かれた楽しい作品で、とても聴きやすい作品です。モーツァルトの時代から始まったいわゆる名人芸的なテクニックを見せるヴィルトゥオーソの時代は、ピアノの楽器としての発達と同時進行していて、ピアノの発展の仕方を知る上でも重要な時代だと思います。』

 フォルテピアノ奏者として、平井の現在の領域は古典派からロマン派の初期まで。
 『でも絵画的な世界がとても好きなので、ドビュッシーやラヴェルの時代の良い楽器が手に入ったら、彼らの作品も演奏してみたいと思っています。』




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