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「音楽の友」 2008年7月号


      2008年5月10日に カトリック北浦和教会で開催された
              《 聖堂で聴く フォルテピアノ 》 

          平井千絵 チャリティ コンサート の演奏会評です。
 なお、執筆者の敬称などは省略させていただきます。ご了承下さい。

        【演奏曲目】   
ベートーヴェン :
創作主題による6つの変奏曲 作品34
フィールド :
ロシアのうたによる変奏曲
ショパン :
華麗なる変奏曲 作品12
ベートーヴェン :
「プロメテウスの創造物」の主題による15の変奏曲とフーガ
変ホ長調 作品35(エロイカ変奏曲)


  平井千絵 (フォルテピアノ)

 オランダ在住の平井千絵が、カトリック北浦和教会の招きにより、フォルテピアノのよく似合う 同教会で
コンサートを開催した。
 いずれも1802年作曲の、ベートーヴェン《創作主題による6つの変奏曲》作品34と 《エロイカ変奏曲》作品35の間に、
フィールド《ロシアのうたによる変奏曲》と ショパン《華麗なる変奏曲》を挟んだプログラムには、ピアノという楽器の変革期に生まれた変奏曲の醍醐味を味わって欲しい、という平井の願いがこめられている。
 1825年頃ウィーンで製作されたローゼンベルガーを使用した彼女の音楽は、作品のこまかなニュアンスを奥襞まで丁寧に掘り下げ、表情ゆたかに描き出したもの。彼女のおもしろく聴かせる力のおかげで、フィールド作品では作曲家とロシアとの深き縁を、ショパン作品では彼のオペラ傾注の一面を、ぺートーヴェンの2曲では彼の傑出した変奏曲技法とアイディアを、あらためて認識できた。
                            (5月10日・カトリック北浦和教会)
萩谷 由喜子